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高齢・未経験から目指せる?経理アシスタントの労働条件や給与はどのようなものですか?

Estilo de vida
Jun 15, 2026 03:51

少子高齢化と人手不足が進む日本において、40代・50代・60代(ミドルシニア層)の未経験者が経理アシスタントとして新たなキャリアをスタートするケースが増えています。本記事では、経理アシスタントの具体的な業務内容から、採用されるための必須条件(簿記資格やPCスキル)、雇用形態ごとの労働条件、そして給与(時給・月給)の相場について網羅的に解説します。未経験からでも着実に経験を積み、正社員化や給与アップを目指すための現実的なステップを、最新の求人市場の動向を踏まえてお伝えします。

はじめに:高齢・未経験から経理アシスタントへ挑戦できるのか?

「40代、50代、あるいは60代から、未経験で経理の仕事に就くことはできるのだろうか?」 将来への不安やライフスタイルの変化から、このような疑問を抱き、事務職・経理職へのキャリアチェンジを検討する方は少なくありません。結論から申し上げますと、高齢かつ未経験から経理アシスタントを目指すことは「十分に可能」ですが、決して誰でも簡単に採用されるという甘い道のりではありません。

現在の日本社会は少子高齢化に伴う深刻な人手不足に直面しており、経理や総務といったバックオフィス業務においても例外ではありません。かつての日本企業では、「未経験の経理採用は20代から30代前半まで」という暗黙の年齢制限が存在していました。しかし近年では、ミドルシニア層(40代・50代以上)が持つ真面目さ、社会人としての豊富な経験、そして定着率の高さ(すぐに辞めないこと)を再評価し、アシスタント職として積極的に採用する企業が増加傾向にあります。

ただし、企業側が求める条件を満たし、即戦力にはならずとも「自ら学ぶ姿勢」と「ITツールへの適応力」を示すことが不可欠です。本記事では、実際に現場で求められるスキルや、気になる労働条件、給与相場などを詳しく紐解いていきます。

経理アシスタントの具体的な業務内容とは?

経理アシスタントは、企業の血液とも言える「お金の流れ」を管理する経理部門において、正社員や経理責任者(財務担当者)のサポートを行う重要なポジションです。未経験者が最初から高度な決算業務(月次決算・年次決算・税務申告など)を任されることはなく、主に以下のような定型的な業務からスタートします。

  • データ入力・仕訳業務: 領収書や請求書の内容を会計ソフト(弥生会計、勘定奉行、freee、マネーフォワードクラウドなど)に正確に入力し、日々の取引を記録します。

  • 伝票整理・ファイリング: 紙媒体の領収書や帳票類を日付順や取引先別に整理し、指定のファイルに綴じます。最近は電子帳簿保存法への対応として、PDFデータの整理やスキャン業務も重要な仕事となっています。

  • 経費精算のチェック: 社員から提出された交通費や交際費の経費精算書と領収書を照合し、金額や勘定科目に間違いがないか、社内規定に沿っているかを確認します。

  • 請求書の発行と郵送: 営業部門などから依頼された売上データをもとに請求書を作成し、取引先へ郵送またはメールで送付します。

  • 預金残高の確認・入出金管理: インターネットバンキング等を利用し、会社の銀行口座の入出金記録を記帳・確認します。売掛金の入金チェック(消込作業)なども含まれます。

これらは単調に見えるかもしれませんが、会社の数字の土台を作る非常に責任ある仕事です。正確性と集中力が求められるため、落ち着いて地道な作業に取り組めるミドルシニア層の適性が活かされやすい領域でもあります。

高齢・未経験者が採用されるための3つの絶対条件

未経験のミドルシニア求職者が、数ある経理アシスタントの求人で書類選考を突破し、面接で採用を勝ち取るためには、以下の3つの要素をクリアしておく必要があります。

1. 資格の取得(日商簿記検定の重要性)

経理の実務経験がない場合、最低限の会計知識を証明する客観的な指標となるのが「資格」です。日本において経理職に就く際、日商簿記検定(日本商工会議所主催)は絶大な信頼度と知名度を誇ります。 アシスタント業務であれば「日商簿記3級」があれば応募可能な求人も多いですが、40代以上で未経験というハンデを覆すためには、できれば「日商簿記2級」を取得しておくことが強く推奨されます。簿記2級を持っていることで、「学ぶ意欲が非常に高い」「商業簿記だけでなく、製造業などで使われる工業簿記の基礎も理解している」という強力なアピール材料になります。

2. ビジネスレベルのPCスキルとITリテラシー

現代のバックオフィス業務はPCなしでは成り立ちません。特に表計算ソフトであるExcel(エクセル)のスキルは必須条件です。 単なる文字入力や簡単な表作成だけでなく、四則演算、SUM関数、VLOOKUP関数、ピボットテーブルなどを用いたデータ集計がスムーズにできるレベルが求められます。また、タイピングスピードが速く、ブラインドタッチができることも作業効率の観点から高く評価されます。さらに、新しいクラウド会計システムや社内チャットツール(Slack、Chatwork、Microsoft Teamsなど)への抵抗感がないことも、高齢求職者にとって非常に重要なチェックポイントとなります。

3. コミュニケーション能力と謙虚な姿勢

経理はパソコンに向かっているだけではなく、社内のすべての部署(営業、人事、総務など)と関わる仕事です。期限を守らない社員へのリマインドや、提出物に不備があった際の差し戻しなど、相手に不快感を与えずに円滑に業務を進めるコミュニケーション能力が求められます。 さらに、指導担当者が20代や30代の若い社員であるケースも多々あります。これまでの社会人経験で培ったプライドに固執せず、年下の先輩からの指示を素直に受け入れ、分からないことは素直に教えを乞うことができる「謙虚さ」と「柔軟性」は、ミドルシニア層の採用において企業側が最も気にする人間性のポイントです。

経理アシスタントの労働条件の実態

経理アシスタントの労働条件は、雇用形態によって大きく異なります。高齢かつ未経験の場合、いきなり「正社員」として採用されるハードルは依然として高いため、まずは派遣社員やパート・アルバイトからキャリアをスタートさせ、実務経験を積むのが王道ルートです。

雇用形態別の働き方

  • 派遣社員: 大手企業から中小企業まで、最も求人数が多く入り口として適しているのが派遣社員です。労働時間はフルタイム(例:9:00〜18:00)が多く、社会保険も完備されています。「未経験OK・簿記資格必須」といった案件も多数存在し、大手派遣会社(リクルートスタッフィングやテンプスタッフなど)に登録して、自分の条件に合った仕事を紹介してもらうのが近道です。

  • パート・アルバイト: 「週3日・1日5時間〜」「扶養内勤務OK」といった柔軟な働き方ができる求人が多く、ワークライフバランスや家庭を重視したい50代・60代の層に人気です。自分のペースで無理なく社会復帰したい方にも適しています。

  • 正社員・契約社員: 未経験での直接採用は少ないものの、会計事務所のアシスタントや、人材不足が顕著な中小企業では「人柄重視」「長期育成前提」で採用されるケースもあります。また、派遣社員として一定期間入社し、双方の合意のもとで正社員になる「紹介予定派遣」制度を利用するのも現実的かつ安全な方法です。

残業と休日について

経理という職種の性質上、月末月初(請求・支払いなどの締め作業)や決算期(3月末や四半期ごとの決算)に業務が集中しやすく、この時期は残業が発生することがあります。しかし、通常期(月の中旬など)は定時で退社できることが多く、土日祝日が休み(完全週休2日制)のカレンダー通りの勤務となる企業がほとんどです。時期によって繁閑の差はありますが、総じてオンとオフのメリハリをつけやすい安定した労働環境と言えます。

気になる給与・年収の相場は?

未経験からスタートする経理アシスタントの給与相場について、各雇用形態の実態を解説します。給与は地域や企業の規模によって変動しますが、一般的な目安は以下の通りです。

派遣社員の時給相場

派遣社員の場合、都市部(東京・大阪・名古屋など)と地方で差はありますが、未経験スタートの経理アシスタントの時給相場は1,500円〜1,800円程度がボリュームゾーンです。 例えば、時給1,600円で1日8時間、月20日勤務した場合、額面の月収は256,000円となります。日商簿記2級以上の資格を持っていたり、前職でのExcelを用いた高度な事務経験があったりすると、スタート時から時給1,700円や1,800円以上の案件を紹介されることも十分にあります。

パート・アルバイトの時給相場

パートタイムの場合、各都道府県の最低賃金に近い水準からスタートすることが多く、おおむね1,100円〜1,300円程度が相場となります。最初こそ高くはありませんが、業務を覚えて独り立ちできるようになると、数百円単位で昇給していくケースも多く見られます。

正社員・契約社員の月給相場

未経験で正社員や契約社員として採用された場合の初任給は、月給20万円〜25万円(年収換算で賞与を含め300万円〜350万円程度)が一般的です。これは他の一般的な事務職と同等の水準ですが、経理職の強みは「経験を積めば積むほど市場価値が上がる」という点にあります。実務経験を3年程度積み、月次決算や年次決算の一部を自己完結できるようになれば、転職市場での価値が跳ね上がり、年収400万円〜500万円以上へとステップアップしていくことが可能です。

高齢・未経験からの転職成功へのロードマップ

最後に、ミドルシニア層が未経験から経理アシスタントとして就業し、キャリアを軌道に乗せるための具体的なステップをご紹介します。

  1. 自己分析と条件の整理: なぜ経理をやりたいのか、どのような働き方(フルタイムでしっかり稼ぐか、時短でプライベートを重視するか)を希望するのかを明確にします。

  2. 簿記資格の取得(勉強の開始): ハローワークの職業訓練校やオンラインの通信教育を活用し、日商簿記の勉強を始めます。応募時点で合格していなくても、「現在、11月の検定に向けて簿記2級を勉強中です」と履歴書に書けるだけで、面接での印象は大きく変わります。

  3. PCスキルのブラッシュアップ: 自宅のPCでExcelの関数(VLOOKUPなど)を実際に手を動かして復習し、ビジネスレベルでのPC操作に慣れておきます。

  4. 派遣会社・特化型求人サイトへの登録: 「未経験歓迎」「40代・50代活躍中」「シニア歓迎」と明確に記載のある求人に絞って応募します。ミドルシニア専門の求人サイト(マイナビミドルシニア等)を活用するのも非常に有効です。

  5. 「実務経験」を取りに行く: 最初は雇用形態やわずかな時給の差にこだわりすぎず、まずは経理部門での実務経験を「1年〜3年」積むことを最優先の目標にします。経理の世界では、資格以上に実務経験が評価されるため、一度その実績を作ってしまえば、次のステップアップ転職で圧倒的に有利な立場に立つことができます。

おわりに

高齢・未経験から経理アシスタントを目指すことは、決して不可能な夢ではありません。誠実で真面目に取り組む姿勢、最低限の資格とPCスキル、そして年齢に関係なく周囲と円滑に業務を進めるコミュニケーション能力と謙虚さがあれば、あなたを必要とする企業は必ず存在します。 最初のスタートラインに立つまでは苦労があるかもしれませんが、一度「経理の実務経験」というパスポートを手に入れれば、生涯にわたって長く安定して働き続けることができるのが経理職最大の魅力です。まずは簿記のテキストを開くなど、今できることから一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

引用元 (参考ウェブサイト):

  1. マイナビミドルシニア「事務(一般)・受付・秘書、経理・財務の求人 - 中高年(40代・50代・60代)」 https://mynavi-ms.jp/search?job_types[]=6&job_types[]=8

  2. 求人ボックス「経理 60代 未経験歓迎の仕事・求人情報」 https://xn--pckua2a7gp15o89zb.com/%E7%B5%8C%E7%90%86-60%E4%BB%A3-%E6%9C%AA%E7%B5%8C%E9%A8%93%E3%81%AE%E4%BB%95%E4%BA%8B

  3. JAC Recruitment「日本の平均年収は?年齢別・職種別など項目別の平均年収」 https://www.jac-recruitment.jp/market/knowhow/annual-income/average-annual-income/

  4. パソナ「経理の平均的な年収って?実際の給料や年収アップを目指す方法を紹介」 https://lab.pasona.co.jp/accounting/faq/921/

  5. Indeed「簿記2級 40代 未経験の転職・求人情報」 https://jp.indeed.com/q-%E7%B0%BF%E8%A8%982%E7%B4%9A-40%E4%BB%A3-%E6%9C%AA%E7%B5%8C%E9%A8%93-%E6%B1%82%E4%BA%BA.html

  6. テンプスタッフ「簿記2級 50代 未経験の求人一覧」 https://www.tempstaff.co.jp/jbch/keyword/%E7%B0%BF%E8%A8%98%EF%BC%92%E7%B4%9A%E3%80%80%EF%BC%95%EF%BC%90%E4%BB%A3%E3%80%80%E6%9C%AA%E7%B5%8C%E9%A8%93/

  7. はたらこねっと「株式会社リクルートスタッフィングの経理・会計・財務の派遣社員求人」 https://www.hatarako.net/company/146219/jobs/jimu/keiri/

  8. リクルートスタッフィング「経理事務の時給1605円以上のお仕事一覧」 https://www.r-staffing.co.jp/DT_A15/ZK_1605/